本校中学部の基本理念は『共育』です。「生徒と生徒」、「生徒と教師」、「生徒と保護者」、「保護者と教師」、「地域と学校」…それぞれが「共に学び合い、共に育つ」という考えです。学校生活は、授業以外にも他の人から多くのことを学びます。関わるすべての人が共に育み合い、磨き合える学校づくりを目指しています。同じときを過ごす者同士で得られる経験は、何ものにも代えられません。多感な3年間をたくさんの人が「点でも線でもなく、面となって」サポートします。

小学校の積み残しを、時間をとって学習するのは意外にたいへんなものです。本校附属中学部では、週1回の学び直しの授業やテスト前の放課後学習など、これまでの学習にステップアップ式で取り組んでいます。『わかった！』『できた！』の喜びは、立派な成功体験です。『知は力なり』。それらを1つひとつ地道に積み上げていくことでそれは知識となり、確かな自信につながります。少人数で目が行き届く、細やかな指導だからこそ成し得ることだと思います。

社会性やコミュニケーションについて考える機会を授業や生活指導の折々に取り入れています。こういった『SST（ソーシャル・スキル・トレーニング）』を日常的に学ぶことで3年後の高校生活、ひいては社会生活につなげていこうと考えています。人生の岐路において、選択肢が多い人ほど『幸せ』だという考えがあります。高校3年生、進路選択の際に1つでも多くの選択肢を増やせるよう、取り組んでいきます。