明治25年(1892年)以来、創設者玉木リツ女史の建学の精神・『実学尊重』を継承しつつ、常に時代のニーズに応える学園・学校づくりを目指しています。
設立当初は、当時この長崎の地でいち早く『女性の社会的自立』を目指し、女性のための技術教育と人間教育をもあわせた教育機関として『長崎女子裁縫学校』がスタートしました。
時代の変化に対応しながら、本年度、学園創立131周年を迎えました。これまでに校名や学科の変更を行ってきましたが、特に2007年度から[男女共学制]へ移行したことは本学園にとって大きな転換期となりました。近年では、長崎地区では初となる[調理科]を設置し、食の魅力あふれる地元・長崎市の要請にお応えすることができるよう、立派な調理師の育成を始めています。また、[普通科共育コース]につながる[附属中学部]も、各小学校のご理解・ご協力のもと順調に発展しているところです。[医療福祉科]、[衛生看護科]の2学科は長きに亘って高等学校を支える存在であり、国家試験では全国平均を大きく上回る合格率を出し続けています。
目標を持った生徒は、高い倫理観を持って日々学びを重ねています。このように、各学校各学科が全国に誇れる特色を持ち、学校全体が日々進化し続けています。
2009年度の[普通科共育コース]設立以来、本学園の教育方針にも『共育』という理念を盛り込みました。
その主旨は、「生徒も教師も、そして保護者も共に学び合いながら成長していきましょう」の意と、「学校と家庭、そして地域の方々と子どもたちを大切に育てましょう」の意味を持たせています。本校では、『成長しない子は一人もいない』という信念のもと、教育活動に邁進したいと思っています。
本学園内各学校は、未来ある皆さんが、これからどう生きていくかという思いを大切にしています。入学してみなさんと一緒に成長しようと思っている人たちに、学習と成長の場をふんだんに提供いたします。
『障害のある人もない人も、共に平和に生きる社会』の一員となるため、みんなで成長していきましょう。
みなさんの入学を心からお待ちしています。
玉木学園 理事長 鬼塚 謹吉
本校は実学系の学科を多く持った高校です。これらの学科では、高校卒業の資格はもちろん、それぞれ専門に関する知識や技術を習得し、卒業とともに先につながる資格取得を目指しています。
例えば衛生看護科は、基礎課程3年間と専門課程2年間の計5年間を通して、「看護師」になるための様々な知識や技術を学んだ後、専門課程2年次に看護師国家試験を受験し、合格を目指します。また医療福祉科では3年間の学習の後、「介護福祉士」の国家資格を取得することができる県内でも数少ない学校です。ちなみに昨年度の卒業生の国家資格取得につきましては、衛生看護科専門課程の修了生の看護師国家試験合格率98%(全国平均90.8%)、医療福祉科は介護福祉士国家試験合格率100%(全国平均84.3%)という大変立派な結果を残すことができました。
さらに調理科では、「食」のスペシャリストの育成を目指し、卒業と同時に「調理師」の資格が取れます。これまでの卒業生は、県内の名だたるお店やホテル、料亭などに就職、あるいは進学を果たし、活躍しています。
加えて普通科共育コースでは、クラスメイト、先生方、地域の人たちなど様々な人との関わり合いを大切にしながら学習を進めていきます。すなわち、社会への適応、自立に向け、普通科では珍しいいくつかの学校設定科目、人間関係を学ぶソーシャル・スキル・トレーニングやパン作りを通した職業体験学習などがあり、自らの適性や能力の開拓につながっています。そして卒業後は、それぞれの希望に応じて進学か就職を選択していきます。
本校では、教育目標の大きな柱の一つを、「共育」(共に育つ)としています。専門教育を学ぶ学科はもちろん、普通科においても、まさに「人」をつくる教育を実践していきます。人と人との関わりを通して、人間として大切なことをきちんと身に付けることが重要だからです。
この学校で、新たな自分の発見や自らの可能性の追求に向けて挑戦してみませんか。皆さんのご入学を心からお待ちしています。
校長 前田 功
明治25 | 玉木リツ先生 長崎女子裁縫学校設立 |
昭和22 | 新学制により玉木中学校設立 |
昭和23 | 新学制により玉木女子高等学校設立、被服科設置 |
昭和26 | 学校法人設立、玉木女子学園と改称 |
昭和27 | 玉木女子高等学校に普通科・商業科を設置 玉木幼稚園設立 |
昭和28 | 玉木女子短期大学設立、被服学科設置 |
昭和38 | 玉木女子短期大学に食物栄養学科設置 |
昭和41 | 玉木女子高等学校に衛生看護科設置 |
昭和46 | 学園創立80周年記念式典挙行 |
昭和50 | 玉木女子短期大学に幼児教育学科設置 |
昭和57 | 学園創立80周年記念式典挙行 |
平成元 | 玉木女子高等学校に衛生看護専攻科設置 |
平成4 | 100周年記念本館落成式挙行 |
平成5 | 玉木女子高等学校に福祉科設置 被服科を総合服飾科と改称 学園創立100周年記念式典挙行 |
平成7 | 長崎医療技術専門学校設置 |
平成14 | 学園創立110周年を迎える |
平成15 | 新学制により玉木女子高等学校設立、被服科設置 |
平成17 | 商業科と総合服飾科を統合し生活技術科を設置 |
平成19 | 「学校法人 玉木女子学園」を「学校法人 玉木学園」 「玉木女子短期大学」を「長崎玉成短期大学」 「玉木女子高等学校」を「長崎玉成高等学校」と改称し、男女共学とする 「玉木幼稚園」を「長崎玉成短期大学附属幼稚園」と改称する。 |
平成24 | 新校舎落成 学園創立120周年を迎える |
平成28 | 福祉科を「医療福祉科」に改称 |
平成29 | 長崎玉成高等学校普通科共育コース「附属中学部」開校 高等学校に普通科医療系進学コースを開設 学園創立125周年記念式典挙行 |
平成30 | 「調理科」設置 |
令和4 | 学園創立130周年を迎える 学園創立130周年記念式典挙行 新校舎・玉みらい落成 |
本校は、1892年(明治25年)創立以来の長い歴史の中で、「実学教育」を推進してまいりました。
創立115年目を節目として、新しく校名を「長崎玉成高等学校」と改称し、21世紀の男女共同参画社会を構成し、実社会で活躍できる有能な人材を育成するため、男女共学校として再出発いたしました。
本校がこれまで進めてきた「実学尊重」の精神は、今後も教育方針の大きな柱の一つです。
それは単に知識だけをつめ込むのではなく、実習・演習などの体験を通じて実社会で役立つ技術を身に付けてもらうことです。また、技術教育のみに偏ることなく、心を込め、相手の立場にたった「ものづくり」のできる人や、社会的弱者のために優しさと思いやりの心を持って接することができる人材を育成することが、本校の大きな目標なのです。
《4年制・短期大学》
長崎純心大学、活水女子大学、長崎総合科学大学、鎮西学院大学、長崎国際大学、サイバー大学
《短期大学》
長崎女子短期大学
《専門学校》
長崎医療技術専門学校、長崎市医師会看護専門学校、長崎リハビリテーション学院、こころ医療福祉専門学校、長崎医療こども専門学校、メトロITビジネスカレッジ いさはやコンピュータカレッジ、長崎県美容専門学校、iBS外語学院、福岡天神医療リハビリ専門学校、福岡ベルエポック美容専門学校、専門学校福岡ビジョナリーアーツ
《職業能力開発校》
長崎県立長崎高等技術専門校
《看護科専門課程》
長崎玉成高等学校衛生看護科専門課程
株式会社Kuruli(くるりのパン)、有限会社和泉屋、有限会社ながさき福祉支援の会、株式会社リョーユーパン唐津工場、株式会社丸野、株式会社吉川金属商事(長崎リパーツ)、王蔵株式会社杠葉病院、株式会社LEOC九州事務所、株式会社稲佐山観光ホテル、株式会社グラバーヒル(ヒルトン長崎)、株式会社プラスマインドオフィス、小麦工房アリス、株式会社プレミア・ニュー長崎、株式会社BP長崎(ルークプラザホテル)、株式会社石原トータルサービス、JR九州ハウステンボスホテル株式会社、レストランぎゅう丸(有限会社牛丸)、社会福祉法人南高愛隣会、和仁会病院、株式会社花月、鍬先医院、新里メディケアセンター、社会福祉法人日輪会、株式会社長崎新生活センター(法倫會館)、株式会社プラスマインドオフィス、聖フランシスコ病院